管理(経理)
M.O
2011年入社
製造本部 野洲工場
事務部(経理)
私は、当社の企業説明会を受けるまで切削工具に対する知識はほとんどありませんでした。しかし、人事担当者の説明で、切削工具が世界中のモノづくりにおいて欠かせないものであり、当社の製品も様々な分野で活躍していることを知り、この業界と当社に興味を持ちました。それに加え、当社の高水準の経常利益率とグローバルな海外展開に会社の将来性を感じ、入社を決意しました。
入社後は東京本社の経理へ配属されました。最初は、出張旅費などの立替経費の精算処理や預金出納処理を任され、伝票の入力を主に行っておりました。先輩社員にやり方やコツを丁寧に教えていただき、会計システムに徐々に慣れながら、仕事のスピードを上げていきました。他には業績分析などの資料作成も行いました。資料を作成することによって、当社の業績状況を把握することができたので、良い経験になったと思います。
現在は野洲工場勤務となり、後輩の教育を行いながら経理業務全般に携わっています。原価計算、決算書作成、原価分析資料作成、会議資料作成、月次収益計画立案、翌期予算作成などを行っています。月次の決算後には工場内の幹部に向けた業績報告会議が開かれ、当月の実績及び翌月の計画についての報告を任されています。その他に、固定資産管理や製品などの実地棚卸、投資の採算計算、公認会計士監査の対応なども行っています。
工場経理の役割は製品の原価を計算し、工場の利益を算定することです。現場従業員の力による生産と営業の努力による売上によって生み出される利益を算定するということは、非常に責任感を感じることであり、やりがいを感じます。また、毎月の収益計画の作成は様々な不確定要素を加味しなければならないので難しく、一筋縄でいかないことも多いのですが、経営上の意思決定における判断材料の1つになりますので、工場経営に参画していることを実感します。
原価計算について、組織の再編に伴い部門別計算における集計部門が変わり、今まで使用していた原価計算シートを使用できなくなるということがありました。同時に製品別計算における製品集計単位についても見直し、原価計算シートを丸々つくり変えることとなりました。当時私は原価計算の主担当ではなかったので、まだ経験は浅かったのですが、先輩に「原価計算を理解するいい機会だから」と推薦していただきました。原価計算シートでは、複雑な計算式が組まれているため、理解するのに苦労しましたが、上司や先輩に教えていただきながら仕組みを理解し、完成させることができました。この経験から、原価計算に対する知識を深めることができました。
また、製品集計単位の見直しにより、原価計算後に行う分析において、より詳細な分析ができるようになり、工場幹部が必要とする原価資料を提供することができるようになりました。この見直しは、原価計算の方法というより、いかに原価を管理するかという点を重視して上司や先輩と相談の上行った改善提案でした。この改善が評価され、その年の工場表彰にて表彰を受けました。これを機に工場幹部への原価報告も任されるようになり、経理として自信がついたので、当時私を担当に推薦していただいた先輩には感謝しています。
経理というと、一日中パソコンに向かってデスクワークをしているような地味なイメージをもたれるかもしれません。しかし、実際は会社の業績を示して予算を立案するなど、経営の意思決定を行う上で必要不可欠な存在です。それゆえ、社内では大きな存在感を発揮する部署になります。また当社の経理は少人数で業務を行っていますので、入社してすぐにやりがいのある仕事を任されます。風通しの良い職場環境でもありますので、先輩社員に丁寧に教えてもらいながら、ゆっくり仕事に慣れていくことができると思います。皆様と一緒に仕事をできる日を心よりお待ちしています。